要求事項


1.朝日新聞(06/10/06)が報道した、「偽装出向」で東京労働局から是正指導を受けた 件について、フルキャストセントラルの派遣社員は日野自動車から全く経過説明を受け ていません。日野自動車の社員の人と一緒に毎日がんばって日野自動車のトラックをつくってきたのに、私たちをだまして利用していたことになる訳で許せません。
 なぜ、そんな法律違反を犯したのか、フルキャストセントラルの派遣社員を工場別に集めて、納得のいく説明をして下さい。そして、私たちをだまして利用したことについて謝罪して下さい。
 また、偽装した出向契約や、偽装期間中に私たちに適用されていたはずの就業規則、現在フルキャストセントラルと交わしている派遣契約を見せて下さい。


2.「偽装出向」の期間中、日野自動車はフルキャストセントラルに対し、どんな名目で1人1時間当たりいくら支払っていたのか説明して下さい。
 日野自動車がフルキャストセントラルに対し、「出向者に対する賃金」を支払っていたのなら、いかなる名目であれ、フルキャストセントラルが受け取ったお金の一部を差し引くこと法律上できないはずです。(職業安定法および労働基準法)
 出向者賃金を支払っていたのなら、私たちはフルキャストセントラルに対し、法律に違反していわゆるピンハネしたことになる賃金の即時支払いを請求しますので、フルキャストセントラルに支払うよう指導して下さい。



3.出向契約が法律に違反した偽装ならば、偽装期間中、フルキャストセントラルの派遣社員は法律上どのような立場ではたらき、日野自動車はどのような契約に基づいて私たちを受け入れていたことになるのか説明して下さい。
 私たちは出向契約が偽装である以上、今年8月以前から派遣契約に基づいて派遣され、派遣労働者としてはたらいたことになり、派遣期間がすでに実質的に1年を超えた組合員もいることになると考えていますので、貴社の正社員として直接雇用されたいと希望して申し出た組合員に対し、ただちに労働者派遣法第40条の4に基づく雇用契約の申し込みを行って下さい。


4.派遣社員はすでに1,000人を超えており、貴社の製造現場の基幹的労働力になっているといっても過言ではないと思います。その基幹的労働力の派遣社員が細切れ雇用による雇用不安に絶えず脅かされている現状は、高品質のトラックを安定供給するうえでもプラスにはならないのは明らかです。
 派遣社員の雇用安定と技能レベルの向上のために、希望する派遣社員を直接雇用する制度を創設して下さい。
 なお、現在すでに「期間工には採用基準がある」旨、第1回団体交渉で説明されましたが、その具体的内容を明らかにして下さい。


5.フルキャストセントラルの求人広告には、虚偽情報に相当する疑いが濃厚な内容が多数含まれています。そして、それが貴社本社工場及び羽村工場の増産に合わせた緊急増員のために行われているものと考えられます。
 具体的には、「寮費、備品代、光熱費無料」、「手取りが増えます」と大々的に謳った「生活支援プラン」や、「時給/1,200円 21日勤務、残業30時間以上、休出1日、皆勤手当含む」で「月収32万円以上可」と明記した求人広告で、これが全国いっせいに宣伝されています。(資料2)
 しかし、別途添付資料1に詳しく述べたとおり、これらはいずれも虚偽広告の疑いがあり、当方は事実関係の説明を求めています。
 フルキャストセントラルは、貴社のグループ会社でもあることをふまえて、これら問題点に関しては貴社も速やかに調査の上、当方の疑問に答え、同社に必要な改善指導を行うなど実効性ある対策を講じて下さい。


6.日研総業、フルキャストセントラルをはじめ、派遣会社各社の派遣社員の雇用、賃金、労働条件の改善について、貴社が実行可能な措置を講じて下さい。
 団交申入書でも述べたとおり、貴社の製造ラインで同じ労働に携わっている期間工と派遣労働者の年収格差が100万円にも及んでいるのは、貴社が節約した労務費コストが派遣労働者にツケ回される構造から生まれています。(資料3)
 期間工との均等待遇保障の観点に立って、貴社が主導して派遣会社各社と協議し、当面まず次の実現可能な対策から実行して下さい。

(1)寮費、備品代、光熱費を原則として無料とすべく、段階的な減免措置を実行して下さい。
(2)寮生活にプライバシー保護の観点に立って寮の設備改善を実施して下さい。
(3)作業服、作業用具を無償貸与して下さい。
(4)派遣社員にも慰労金を支給して下さい。


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